「軌跡をたどる。」【増築】
2015-04-11
増築工事をしています。
増築部分とつながる、元の建物も一部解体しています。
そうしますと柱に残ってる古い文字が出てきました。
柱と梁などがガッチリ組み合わさるよう「刻み」を行う時に
柱に記す「番付け」です。
当時の大工さんが一本一本、
どこに建てる柱になるのかを記してきたものです。
筆の走る様子がよくわかる文字は、
墨つぼと、墨差しにより描かれたものだなと感じました。
見て触れると、当時の景色を勝手に思い浮かべてしまいます。
今回の増築工事により新しい姿に生まれ変わりますが
いつかまた、どこかの誰かが
柱に残る軌跡を見た時
どのように感じてもらえるのか
とても興味深いです。
橋口