春めいてきましたが、夜はまだ寒く感じます。

そんな日にはお風呂に入って温まりたいですね。

ちょっと気になる「銭湯」を見つけてしまい

どんな感じなんだろうという好奇心が沸きました。

こちらは八幡浜市にあります「大正湯」です。

 

夜に訪れましたので、写真が暗いです。

また、さすがに内部の撮影は控えましたので

今回は主に記事でのご紹介です。

 

スーパー銭湯は利用しますが、銭湯ってほとんど行ったことがありません。

勝手もわからない。。。。地元住民専用な感じがして遠慮してしまいますね。

小さな石鹸がカタカタ鳴ってしまうような先入観。。。。

しかし、興味が沸いたからには行かねば。

体験してみなければわからない。

と、勇気を出して「こんばんは～」ってガラリと戸を開けました。

 

 

そんな「大正湯」さんは、その名のとおり

大正時代に開業して現在に至り

老朽化した設備の不調からやむなく休業されていたそうです。

100年続く銭湯に地元の方々の復活の声や、八幡浜市の資金援助を受け

設計事務所、施工業者が協力する復活プロジェクトが始動しました。

また八幡浜の地域活性化に力を注ぐ若者の応援団　

「TERAS」（テラス）のアピール活動によって

八幡浜で唯一のよみがえった銭湯となっています。

 

僕が気になったのはこの部分で

古くても愛されている物を無くさないでおこうと

考えられる方々の結束と実行力が

なんとすごいことかと感じます。

遣り甲斐はもちろんですが

現実にはかなり苦しみがあったのではないかと思います。

銭湯の復活に丸一年かかったそうです。

 

お風呂の印象ですが、以前の雰囲気はそのまま残すように

改修されたのがよくわかりました。

実際には全体的に改修しているはずなんですが

たとえばお風呂のタイル等も貼りかえるにあたり

意図的に古いタイル等を採用したのだろうなと感じました。

古い材料を探すのも大変です。

 

 

こういう昔のタイルで仕上られています。（他のところで同じタイル見つけました。）

そうした努力がよくわかる仕上げとなっています。

（お風呂に入りながら、僕はいったいなにをしているんだと思ってしまいましたが。。。）

 

ですのでパッと見はなにも工事されていないような

素朴なお風呂に映るだけかもしれませんが

ネットで改修前等の写真を見ますと

現在の仕上がりが綿密に計画されたものだと感じることができました。

改修前は本当にボロボロでした。

（５人も入ればいっぱいのお風呂ですが、ロッカーが４０個あるというのは解明できませんでした。。。。）

 

そして、その雰囲気をあえて残すという決断もすごいものです。

改修する範囲が大きくなると

どうしても今後の集客や、運営を考え

いまどきの設備を盛り込んでしまいそうなところが

こちらは完全に普通の銭湯です。

 

なんともレトロな雰囲気です。

 

また銭湯といえば、壁面に描かれたペンキ壁画や、タイル壁画も特徴ですが

日本で数人しかいないペンキ絵職人の一人、田中みずきさんにより描かれています。

こちらもペンキ絵プロジェクトとして実行され、地域の子供達も参加されたそうです。

単に銭湯と言ってしまえば身も蓋もないのですが

関係した多くの人に支えられているというのが

とても素晴らしいことと思います。

簡単ではないなと、しみじみ思いました。

 

お風呂に入りながら、他愛の無い会話を交わして

ゆっくりしてみるのも、良いものです。

薪で沸かすお湯はやわらかいと言われますが

とてもいいお湯でした。

 

つらつらと書いてきましたが、写真もないので下記のリンクなどつけておきます。

https://www.nishiiyo.jp/sp/play/with/taishoyu/　　改修後

https://tokitoki05.wixsite.com/taisyoyu　改修前

上のアドレスで写真が見られます。コピペしてみてください。

 

動画もありました。改修前の様子がわかります。

 

お風呂が他より小さくても、 薪が無いと湯が沸かせなくても

手間がかかってもいいと思います。

これからもずっと愛される「銭湯」でありますように。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　橋口